ずいぶん前に、やたらと公募展などに応募することを目的に土と格闘していた時期がありました。今はまったく出展しなくなった。「己流庵」と看板を掲げてからかもしれません。陶芸と一言でいっても幅が広い。自分の軸を「うつわ」というものに置いて考えてみようと思ったからなのです。そして、そこから拡がる世界をイメージすること。そのおもしろさが、少しずつ見えてきたような気がしています。「身近にあって、程よい遊び心。手にした人の創造力を膨らませる。空間・人・自然を結びつける、見立ての心」そういうものを大切に思い。奇を衒うわけでもなく、器と向かい合っています。まだまだ、利休尊師の域にはとうてい及びもしませんが・・・
この数日、己流庵の器は「花入れの器」であったり、カフェの器であったり、それぞれの空間に展示されておりました。また、新たに、この器たちと出会って頂いた方々に大変感謝しております。ありがとうございました。そして、器はフランスのアーティストのお宅にも旅立っていきました。様々な場面で、器が使われること。。。器と向き合っているものにとっては、最大の喜びであります。器というものは、空間までにイメージが拡がっていく、小さいけれどとても果てしない包容力を持つものだと思います。個人でお店を営んでいらっしゃる方から、「改装の際に店舗デザインをお願いしたい」というお話もありました。
常日頃、教室でもそうですが、「器は内側をつくる」という話をしています。とかく、人は器を成型する際に外側のラインに意識を奪われますが、意外に内側を意識して作ることで、おのずと外側も決まってくるものなのです。そのためには、まずは何をすべきなのか・・・(人にその話をしているときは同時に自分への戒めでもあるのですが、、、)。いろんなことに通じることであり、日々精進するしかないようです。。
己流庵は、2007年も、いろんな世界をイメージしつつ、器というシンプルで果てしない対象と向かい続けます。これからもよろしくお願い致します。年末年始は12月29日~1月4日の間、お休みさせていただきます。
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