借景
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時々訪れた先の空間にハッとさせられる事があります。心地よい気持ちにさせられたり、楽しい気持ちにさせられたり・・・。さりげなく活けられる季節の花、客人を招き入れる物腰の柔らかさ・・。
「設え」・・・茶道にしても、華道にしても、戦国時代までさかのぼれば、武将など男子が心得るものであったようです。おそらく、男子の武将たる誉れには、文化・芸術的な知力の有無もついてまわる・・・。下心ありありの人間臭い感もするのでありますが・・・(山本兼一氏の「利休にたずねよ」は人間臭い視点から千利休をとらえた面白い本だと思います)、いずれにしても僕は、日頃、「男子厨房に入るべし」「男子花を愛でるべし」と、思うのあります。
僕の器の写真を何枚か送っていただきました。いずれも、見立てたのは男子というのが何とも嬉しいです。
上写真:青釉の掛け花:豆腐と湯葉の懐石料理「梅の花」の玄関ホール
下写真:個人宅の青釉の大鉢「間接照明に見立てて」
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2006年の啓蟄の日から、弊ブログはスタートいたしました。当初、インターネットには半信半疑ながらも、マイペースで続けてまいりました。そんなペースながらも、それがご縁で知り合えた人たちもいます。相変わらずの不定期な更新ではありますが、これからも、ひとつの器を通じて、繋がる人・自然・空間・・・。その一つ一つの出会いを大切にものづくりに励んでまいります。よろしくお願いいたします。
寒さにはめっぽう弱い僕には、これから新しい一年が始まるような・・・そんな虫の境地です。
器:「BONSAI」・・・このPOTは→こちらでも取り扱っています。 器の詳細もあわせてご覧下さい。
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今日は、日常の器の話、店舗設計関係、公共施設、いろんな関係の人たちと話をする。僕自身、これまでいろんな商業施設、店舗をつくる仕事に携わり、今は小さな器に向かい合っている。一見、180度、全てを変えてしまったかのように思われがちだが、環境も器、空間も器、という考え方は、一貫としてずっと変わらずにいる。おそらく、読んで字の如く、入り口、切り口、出口は様々でも、全体を支える大きな軸がなければ、全ては納まらない。それが器なのだと、勝手に信じているからに他ならない。
店舗リニューアルの相談・・・そこに僕が、これからどのように関わっていけるのか、、どのように発展していけるかはわからない。全ては、経営側、販売員、バイヤー、デザイナー、設計施工・・・全ての軸を大きく、ひとつにしていけるかだと思う。
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器屋にインテリアプランツのコーナーが出来ました。コーナーといっても2階デッキ、秋を感じる風が心地良い場所が出来ました。
心地良い秋の空気を感じると、日本酒をチビリとやりながら、蕎麦を食べたくなるものです。昨日は五日市にある日本酒と手挽き蕎麦の店、雙柿庵(そうしあん)のご主人がご来房。蕎麦の話し、器の話し。蕎麦と陶芸、何かしら、遠からず近からずな、共通するものがあるような気がしています。
ご主人は、偶然ではありますが、同郷人でもあったのです。そして、庵繋がり。蕎麦はもちろんの事、日本酒にも重きを置き、人との出会いを大切にされている人柄が伺えます。己流庵も、常日頃、つくるだけではなく、訪れてくれる人とお茶を飲み、一期一会を思う。そんな場になっていければと考えています。
今年の夏も、たくさんの子供達がやってきました。思い思いのマイ茶碗、マイカップ、マイ皿・・・。来週にはすべて出来上がります。何よりも毎日使う事が大切です。
先日頂いたTシャツを着る。ここにも庵の絵(?) *堀川貴永 筆
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古い昔の映画「グランドホテル」。綺麗な人だなぁ・・と感動した女優、グレタガルボ。学生時代のこと、行きつけのCAFEに「ガルボ」というお店があった。もちろん、グレタガルボが好きなママさんがつけた名前。携帯電話もない時代、僕らはこの店で、伝言をし、語らい、出会い、お店のママさんからは、いろんな国、本、映画の話を聞かせてもらった。僕の中にあるCAFEのイメージは、今はもうない「ガルボ」というお店が大きく影響しているような気がしている。
時代が大きく変化しようとも、人の心の中には、懐かしいというイメージがある。懐かしいというイメージは、きっと、人の心をやさしくする。始まりは、日本橋路地裏の古い昭和の家屋。今や懐かしい路地裏は、一街区という単位で開発の波にのまれてしまう。この路地裏の古い家屋のオーナーと、懐中電灯を持って家屋に入り、僕は、この建物を遺すということ から、何かを考えたほうが良さそうな気がしたのでした。それから、勝手な僕のイメージを話し、オーナーにとっては、大きな決断と、実行力が必要な事だったに違いありませんが、見事にその準備は進み、その完成形を見ることが出来ました。日本橋「Cafe&Gallery kai」。リノベーションされた昭和の家屋は、これからまた、新しい歴史をつくっていくのだと思います。今月末のグランドオープンには、また伺わせていただきます。こちらでの僕の個展は、2009年の春の予定です。
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昨日、朝から工房の落ち葉を掃いていたら、カブトムシ。また、別のところでもう一匹のカブトムシ。今年の夏はカブトムシが珍しくない。そっと、落ち葉を戻してあげた。工房には、カブトムシが好む木々はない、迷い込んだか、逃亡してきたか・・・。
かつて、ツリーハウスビルダーの小林さんが原宿でやっていたバー「ESCAPE」。一緒に呑みながら教えてもらったその由来を思い出した。
本日、プランターコテッジでの「Interior Plants」展が終了いたしました。緑と一言で言っても、その視点は様々。緑で空間そのものをつくったプランターコテッジ。環境としての緑。 絵本の中の植物と生き物の関係。そこに流れる音・・・。緑というテーマでつながる人・・・。ここで集まれた事が、とても意義があることのように思います。お会いできた方、お会いできなかった方も、ありがとうございました。小池さん、つねこさん、啓太郎さん、ちえさん、皆々様、本当にお世話になりました。
そして、器屋に「Interior Plants」の常設展示を出来るスペースをつくることを決心致しました。空いた時間にコツコツ大工仕事を始めます。リニューアルオープンは出来上がり次第。乞うご期待!
ESCAPE・・・上手くは言えないけれど、単に「逃げる」という意味ではなく、人の暮らしの中で、緊張、不安・・・いろんな事からESCAPEする場にも、もっと緑は必要なのかもしれない。
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